この記事では出来高累積指標 OBV(オン・バランス・ボリューム)の使い方と取引手法について解説していきます。
実例を使ったOBVの使い方・取引手法
FXでも株でも使えるOBV(出来高累積)
OBVとは

チャート下のインジ画面に表示している赤線のギザギザしてるのがOBVです。
ある時点のロウソク足が陽線であれば、プラスとして出来高をカウント、陰線であれば出来高をマイナスとしてカウントしていく。
その線を結んだ物がOBVの線となります。(ひとつ前のOBVに加算、減算されます)
為替では全てのインターバンクの注文を把握することは不可能なため、約定数でカウントされます。
つまり、
- OBVが上昇傾向にある場合は陽線の出来高が増えているので、上昇トレンドとなります。
- OBVが下落傾向にある場合は陰線での出来高が増えているのため、下降トレンドとなります。
OBVのブレイクアウト(大幅な変動)はチャート上の価格に先行することが多いため、トなかでレンド転換の先行指標としても使用することができます。
OBVのダイバージェンス
OBVのダイバージェンスに注目してみます。
ダイバージェンスが分からない方は下の記事をご覧ください。

- 価格下落時のOBVのダイバージェンスは、価格が下落時しているにも関わらず、買い方の出来高が増加していることを指し、上昇へのトレンド転換を示唆します。
- 価格上昇時のOBVダイバージェンスは、価格が上昇しているにも関わらず、売り方の出来高増によって下落へのトレンド転換を示唆します。
実際にチャートをみてみましょう。
OBVダイバージェンスによるトレンド転換(下落→上昇)

安値は切り下がっているにも関わらず、買い方の出来高が増し、ダイバージェンスが起こっています。
(価格下向き、OBV上向き)
見て分かる通り、その後価格は上昇しています。
OBVダイバージェンスによるトレンド転換(上昇→下落)

チャート上の高値は切りあがっているにも関わらず、買い方の出来高は減り、ダイバージェンスが起こっています。
(価格は上向き、OBVは下向き)
その後価格は下落しています。
ローソク足とOBVを重ねてみる
ローソク足とOBV例❶

ロウソク足にOBVを重ねてみました。
この方法であればダイバージェンスがわかりやすくなります。
緑枠で囲っている部分が価格が上昇しているにもかかわらず、OBVが減少しています。
その後価格は下落しました。
Trading Viewのチャートを利用しています。
ローソク足とOBV例❷

ポン円4時間足のダイバージェンスです。
価格は高値を切り上げていますが、OBVが付いてきていません。
ローソク足とOBV例❸

ドル円日足です。
価格下向き、OBV上向きのヒドゥンダイバージェンスです。
枠で囲っている少し後にもヒドゥンダイバ発生後価格が下がっているのが分かります。
ローソク足とOBV例❹

ドル円日足です。
緑枠全体でOBVが価格より先行しています。
ローソク足とOBV例❺

CADJPY日足です。
左側の緑枠ではOBV減少⇒その後価格も下落。
右側の緑枠ではOBVが価格より先に底打っています。
ローソク足とOBV例❻

BTC4時間足です。
価格は上げているものの出来高が伴っていないことがわかります。
ライントレードと組み合わせてトレードすると確度が高くなります。

OBVのライン
水平線

OBVのラインがチャート上のラインに先行することもあります。
もちろんその後、チャート上のラインに跳ね返されることもあります。
次にチャート上のトレンドラインとOBVのトレンドラインを比べてみます。
トレンドライン

OBVトレンドラインではチャート上よりも先にラインブレイクが起こっています。(青丸部分)
よって、OBVのトレンドラインのサポートが確認できる部分で買い増し判断ができます。(チャート上の水色枠)
また、そこから今度は上昇のOBVトレンドラインが発生します。
利食いは上昇ラインを割った部分と利確判断にも使用できます。
OBVと三尊(ヒドゥンダイバージェンス)
ヒドゥンダイバージェンス例❶

OBVの上げに対して、三尊右肩がついてきておらずヒドゥンダイバージェンスが起こっています。
OBVが伸びている=ロウソクの陽線出来高が大きい
にも関わらず価格が上がっていない。
OBVが上昇している=ロング(買い)が多い⇒その人たちが一体どこで手放すのかを検討→三尊のネックラインでSができそう
ヒドゥンダイバージェンス例❷

例❶と同じ状況が起こっています。
こちらはオレンジ枠の出来高が増えていることも確認できます。
まとめ
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