今回はMACDの見方・計算式とダイバージェンス・ヒドゥンダイバージェンス(逆光指標)について詳しく説明します。
- MACDに使われるEMA
- MACDのダイバージェンス
- MACDのヒドゥンダイバージェンス
- 実例を使ったトレード
MACDの見方・計算式・ダイバージェンス
EMAの説明

チャート上の移動平均線:青がEMA12、赤がEMA26を表しています。
SMA(単純移動平均線)と比べてEMAは直近の価格に比重を置いて算出されています。
(言い換えれば過去の価格に対しては軽視)
- 一日目の計算方法は、単純移動平均と同じで、対象期間における終値の平均
- 二日目以降を「前日の指数平滑平均+k×(当日終値-前日の指数平滑平均)」
- 値動きに素早く反応する。直近の値動きを反映しやすい。
- ダマシの売買シグナルを発しやすい。
移動平均線についてもっと詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください!

MACDの説明
MACD

短期平均EMAの値から長期平均EMAの値を引いた差をMACDと呼び、インジケータ欄の青線自体をMACDと呼びます。
今回は初期設定で見ていきます。
- EMA12、26が交わるときは、MACDはゼロライン上にくる。(赤丸部分)
- EMA12がEMA26より↑にあるときはMACDはゼロラインより上ある。
- EMA12がEMA26より↓にあるときはMACDはゼロラインより下ある。
シグナル
MACDの画面に表示されているシグナル(黄線)はMACD自体の単純移動平均線です。
ヒストグラム

ヒストグラムはゼロライン上のグラフみたいな部分を指しています。
MACD-シグナル
ヒストグラムは0ラインを中心に、
- 下側に出ている場合はシグナルがMACDより上に推移し、
- 上側に出ている場合はシグナルがMACDより下に推移します。
ダイバージェンスの説明
いよいよダイバージェンスの説明に入ります。
大抵の場合、価格の値動きとインジケータの動きは一致するので価格が切り上げるとMACDも切りあがるのが普通です。
ただし上記画像の赤線のように値動きとインジケータの動きが一致しない場合があります。
これをダイバージェンスもしくはヒドゥンダイバージェンスといいます。
- 上昇時のダイバージェンス(逆張り)
- 上昇時のヒドゥンダイバージェンス(順張り)
- 下降時のダイバージェンス(逆張り)
- 下降時のヒドゥンダイバージェンス(順張り)
上昇トレンド時
❶上昇時ダイバージェンス

チャート上の高値は切り上がっているのに、MACDでは高値が切り下がっています。
ダイバージェンスなので逆張り指標、上昇トレンド時の逆張りなので売りサインです。
❷上昇時ヒドゥンダイバー

チャート上では底値は切り上がっているのに、MACDでは底値が切り下がっています。
ヒドゥンダイバージェンスは順張り指標、上昇トレンド時の順張りなので買いサインです。
下落トレンド時
❸下落時ダイバージェンス

チャート上の底値は切り下がっているのに、MACDでは底値が切り上がっています。
ダイバージェンスなので逆張り指標、下降トレンド時の逆張りなので買いサインです。
❹下落時ヒドゥンダイバー

チャート上では高値は切り下がっているのに、MACDでは高値が切り上がっています。
ヒドゥンダイバージェンスは順張り指標、下降トレンド時の順張りなので売りサインです。
考えてみよう!【クイズ】


他のインジケータでもダイバージェンスは起こるので、ぜひ確認してみてください。


今回の記事ではTrading Viewのチャートを使用しています。
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