移動平均線と移動平均線大循環について説明します。
- 移動平均線(SMA、EMA)について
- 移動平均を使ったインジケーターMACDについて
- 大循環分析について
- 移動平均線大循環とMACDを使った実際のトレード
移動平均線大循環でトレンドを掴む
単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)の違い
単純移動平均線(SMA)に関して
SMAは指定した期間の終値の平均値を結んだ線です。
例えば20SMAであればロウソク足20本分の終値の平均を結んだ線ということになります。
指数平滑移動平均線(EMA)に関して
一方、EMAは直近の価格に比重を置いて算出されています。
(言い換えれば過去の価格に対しては軽視)
- 一日目の計算方法は、単純移動平均と同じで、対象期間における終値の平均
- 二日目以降を「前日の指数平滑平均+k×(当日終値-前日の指数平滑平均)」
実際に比べてみる
下図はSMA、EMAともに5、20、40に合わせてあります。
▼ドル円15分足チャートの単純移動平均線(SMA)

▼ドル円15分足チャート指数平滑移動平均線(EMA)

指数平滑移動平均(EMA)は直近の価格に重点を置いているため、移動平均線がより鋭く動いています。
実際にはSMAとEMAを比べると下のような特徴があります。
- 長所 滑らかな移動平均線になる。ダマシの売買シグナルを減らしてくれる。
- 短所 値動きに対してかなり遅れて売買シグナルを出すので、ロスカット幅が広くなりがち。
- 長所 値動きに素早く反応する。直近の値動きを反映しやすい。
- 短所 ダマシの売買シグナルを発しやすい。
MACD

短期平均EMAの値から長期平均EMAの値を引いた差をMACDと呼び、インジケータ欄の青線自体をMACDと呼びます。
今回は初期設定で見ていきます。
- EMA12、26が交わるときは、MACDはゼロライン上にくる。(赤丸部分)
- EMA12がEMA26より↑にあるときはMACDはゼロラインより上ある。
- EMA12がEMA26より↓にあるときはMACDはゼロラインより下ある。
シグナル
MACDの画面に表示されているシグナル(黄線)はMACD自体の単純移動平均線です。
ヒストグラム

ヒストグラムはゼロライン上のグラフみたいな部分を指しています。
MACD-シグナル
ヒストグラムは0ラインを中心に、
- 下側に出ている場合はシグナルがMACDより上に推移し、
- 上側に出ている場合はシグナルがMACDより下に推移します。
MACDの使い方
過去記事ですが以下の記事も参考にしてみてください。
移動平均線大循環の説明
移動平均線大循環分析の設定
移動平均線の設定

- 青線・・・5SMA
- 赤線・・・20SMA
- 黄線・・・40SMA
移動平均線大循環は短期・中期・長期の移動平均線の3本を使用します。
それぞれの線は短期のトレンド、中期のトレンド、長期のトレンドの方向性と強さを示します。
MACDの設定

より速い変化を察知するためMACDを短期5、長期20、シグナル9で設定します。
大循環の各ステージ
各ステージの説明

3本の移動平均線の順番は6種類しかありません。
移動平均線の順番を表したものが上の図です。
チャート上で、上から短期、中期、長期の順番になる時は第1ステージ(安定上昇期)ということになります。
チャート上で各ステージの説明

ドル円15分足チャートにステージを記載しました。
(すべて記載すると見えにくそうだったので、一部省略しています)
移動平均線大循環では第1ステージと第4ステージを取りに行きます。
売買ポイント
売買手順
具体的な売買ポイントは下記手順で確認することになります。
- MACDで売買サイン確認→エントリー準備
- 第1または第4ステージに移行
- SMAの向きが3本とも揃っているいることを確認
- エントリー
チャート上での売買例

実際の売買ポイントはチャート上の①と②になります。
チャート上の①
- MACDがシグナルとゴールデンクロス
- MACDゼロライン通過(EMA5とEMA20ゴールデンクロス)
- 移動平均線第1ステージ+SMAが3本上向き
チャート上の②
- MACDがゼロライン通過(EMA5とEMA20がデッドクロス)
- MACDがシグナルとデッドクロス
- 移動平均線大循環第4ステージ+SMAが3本下向き
MACDの売買サインはSMAよりも先に出ていることが分かります。
ダマされないようSMAの売買サインも確認します。
間違えやすいポイント

チャート上の①、②は第4ステージになるタイミングを示しています。
売買ポイントは
- MACDで売買サイン確認→エントリー準備
- 第1または第4ステージに移行
- SMAの向きが3本とも揃っているいることを確認
- エントリー
でした。
上のチャート図①、②はエントリー手順の3を満たしていないため、エントリーできません。
間違えやすいポイントなので注意してください。

中期線と長期線の乖離が大きすぎる場合もエントリーも注意してください。
上昇トレンドが再継続する可能性が高いです。
グランビルの法則
上記の手法をグランビルの法則にも気を付けて活用してください!
下のブログ内でグランビルの法則についての説明、実際のトレード記録が載っているので、ぜひ確認してみてください!
まとめ


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